この時期3年ほど前から毎年見に行くアパートがあります。
外壁には蔦が這っていて、夏の日差しを相当程度遮っているのだろうと推察します。
機能的な面もさることながら、季節と一体化してみえます。
戦後、日本人はおおかた必死で働いてきました。故に、大変高度な経済成長を遂げたことは今更言うまでもないのだと思います。
一方では、教育や医療などの現場で「モンスター××」などと揶揄される国民が存在しているようです。その特徴は問題が起きたときにはすべからく他人のせいにして、当該個人の責任は全て認識しないようにみえるのです。
年金問題もじわじわとその問題が明らかになりつつあるようです。かの組織がまったく無責任な行動を取り続けたことは許されるべきではありません。
その意味で政府を糾弾するあの政党の言い分にも一理あるのだと思うのです。しかし、かみ合わない議論をダラダラ続けるあの姿勢は受け入れることができないと感じています。
そもそも真面目に掛け金を払い続けたものを、標準月額を改竄してその差額の掛け金を横領したのでしょうか。そうだとしたら紛れもない犯罪です。
ひょっとして掛け金が支払われなかった期間があって、あたかも払われていたと見せかけるために、標準月額と払い込み期間を改竄したのではないのでしょうか。もしそのような経緯があったとすると、複数の立場の違いによって複雑な問題があると想像できます。
この程度のことは誰でも想像できそうなものですが、予算委員会での噛み合わない議論では、そのような具体的な話は明確には出なかったように思うのです。
我々が半世紀をかけてこのような状態を作り出したのだとしたら、この国の根本は短期間には修復できるものではないと思うのです。100年の計を立て、権利や義務および責任や自由について、全ての国民が自分の頭で考えて学びなおす必要があるのではないのだろうか。医療、保険、教育、政治、企業・・・これらのありようやシステムはどっかこっかいかれている。
噛み合わない議論(すでにあれは口論ではないのか)でハンドウェービングをしている場合ではない。私心を捨ててこの国のために地道な議論を展開して欲しいと考えます。